キックオフ県政2010年 Page3

子供達の体力低下を食い止めるためには
「遊べる時間の間」「遊べる仲間を作る間」「遊べる空間の間」という
3つの間が必要です。その間になりえる芝生の普及活動は今後も続けていきます。

「3つの間になりえる芝生の可能性」

「芝生化を広めること」これは私が議席を頂いた10年前からライフワークとしてやっていくと言ってきた言葉です。10年前は芝生に対する意識はほとんど無い状態で「サッカーをずっとやってきたから芝生を増やしたいのだろう」という感覚で捉えられていた部分がありました。

 しかし、この10年間、色々な現場に行き、勉強した中で、特に昨年は県立高校のグラウンドに試行的ではありますがデモンストレーションとして導入する事が出来ました。これは本当に大きな成果だと思います。県立の施設が試験的に入れ込んでくれたように、例えば企業庁や県の施設に天然芝を入れることも大事だと、少しずつではありますが認識を持ってくれた事は議会、委員会を通じて自分の想いが県の職員、県民の方々に広まってきたのだと思います。

 芝生が広まっていった理由の中には、安全性、砂塵が飛ばない、緑色による目の保養効果といった利点が理解されてきたという部分があります。友達と安全かつ自由に走りまわれるスペースである芝生は、子供の体力向上を図る役割も担えます。

 近年、テレビゲームや遊びの思考が大きく変わったことも影響し、子供たちの体力低下は顕著に現れています。それを食い止めるためには「遊べる時間の間」「遊べる仲間を作る間」「遊べる空間の間」という3つの間が必要です。一緒の目標を掲げ、同じ喜び、苦しみを分かち合った者同士こそが、一生の仲間になるのだと私は思います。 芝生は導入しただけでは維持することが出来ませんが、それは社会と同じ事なのかもしれません。オートメーション化やシステムを入れると便利になるかもしれない、しかし、そこに心が入ってなければただの機械でしょう。

 芝生も社会も、そこに至るまでのプロセスやアフターケアが重要です。芝生を通じて実際の教育現場ではそこを考えながら利用してもらいたいです。維持管理には専門業者の知識もある程度必要ではありますが、アドバイスを頂き、地域の人達のお力を貸して頂ければ芝生の維持管理は十分に可能です。時間のある方に協力して頂いて、子供達の笑顔のために力を貸して頂けるようなコミュニティを形成する事で、子供との会話が少ないといった話にも芝生を通じてコミュニケーションする事が出来ます。芝生で知り合ったおじいちゃんおばあちゃんと登下校の最中に声を掛け合う事も出来るだろうし、地域の中で声を掛け合える人が増えることは不審者からの安全対策にもなります。だからこそ、私は幼稚園や保育園の園庭に導入していく動きをどんどん行っていこうと思っています。