キックオフ県政2010年 Page2

今後必要なことは、昇格をきっかけとしてホームタウンの方々に
「自分達のクラブ」であるとより感じて頂く活動を増やすことです。

「手間と時間をかける姿勢こそ、ベルマーレ成長の道しるべ」

 これからのベルマーレにとって重要なのは昇格をきっかけに7市3町のホームタウンの方達に湘南ベルマーレは自分達のクラブであるという事を更に浸透させることです。

 そのひとつにはコーチングスタッフが街のサッカーに対して出来る事をしていく必要があります。地域の指導者の方々を指導しに行く活動は積極的にしていくべきですし、育成も同様です。ベルマーレには目の肥えたコーチングスタッフやスカウトがいるわけですから、各市町村のトレセン、あるいは学校関連の指導者同士の交流を増やし、実際に指導する体制を整備することが大事でしょう。その中で良い選手がいればベルマーレのユースやジュニアユースで磨きをかけてあげる。そうする事でベルマーレが目指している地元選手が大勢いるチームへと成長していけると思います。現在も選手の中にはユース出身がいますけれども、私はまだまだ足りないと感じます。 良い原石をダイヤモンドにするには時間も手間もかかります。

 しかし、時間や手間をかけていく姿勢こそ、湘南ベルマーレが地域に密着していきながらプロサッカーチームとして生き残る道だと思っています。

 昇格前の10年間を知っている人もいるでしょうし、10年間一生懸命応援して来たファンとサポーターがベルマーレにはいます。だけれども、年齢を重ねるにつれて足が遠のいた方や色々な理由で来れなくなった方も一方ではいると思います。私自身、そういう方達に「サッカーの楽しさ」「ベルマーレの面白さ」を私の経験を踏まえて伝えてきました。 そういう方達を引き寄せる作業も、これからのベルマーレにとっては大事だと思いますし、応援してくれている人を2倍、3倍としていく事がやはりプロチームにとっては大事です。 これから応援しようと思っている人達が増えるようなチームの雰囲気造り、スタジアムをはじめとしたサービスも向上していかなければいけません。

 ベルマーレのホームタウン「湘南」には海があるわけですから、ビーチバレーをはじめとした総合型スポーツクラブとしての活動をもっとしていってほしいと思います。サッカーをはじめとしたベルマーレのコーチングスタッフが様々なスポーツの種目に入っていく事で、色々な競技のコーチを受け持つぐらいに精力的な活動をしていってもらいたいです。