この指とまれ

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2008年11月28日この指とまれ

今、世間をお騒がせしております神田高校の件につきまして、私なりの考えを一言申し上げたいと思います。

まず、今回、なぜ神田高校でこのような不適正な入学者選抜が行われたかについて、申し上げます。

神田高校は、平成16 年度までは、志願者が少なく定員割れとなるほどの不人気校でした。
また、生徒指導上の問題を抱える生徒も多く集まり、謹慎処分を受ける生徒が年度の前半は途切れることがなく、さらに中途退学者も多く、平成15 年度は年間100 名を超えるなど、いわゆる「課題校」でした。
したがって、その頃は、基本的に全受験生を受け入れなければなりませんでしたから、不適正な入学者選抜が行われることはありませんでした。

しかし、平成17 年度入試からは、学区が撤廃され、学区外からの受験者が増え、県立高校の後期再編整備計画対象校となり、受験倍率が急激に上昇しました。
そこで、新校の設置に向けて、「学校をより良くしたい」、との思いを強くし、本来、公表した選考基準によると合格圏内の受験生を、入学願書受付時や受験日の服装や態度などのチェック結果などをもとに不合格としたということです。

以前の神田に比べ、今の神田は本当に良くなっていると思います。
それには、PTA の皆さん、地元の方々のご協力があったことは言うまでもありませんが、とりわけ校長のリーダーシップのもとに、学校の内外で根気よく生徒を指導する先生達の頑張りがあったからこそと確信しております。
そうした中で、不適正な入学者選抜が行われたことは本当に残念なことです。
確かに、きちんとした服装や態度で受験するのは当たり前のことと思います。
しかしながら、やはり入学者選抜はあくまでもルールにのっとり、公正公平で行われるべきであり、その上で、より良い学校づくりを進めるべきであると考えております。

また、今回の校長の人事異動についてでありますが、これについては、色々な意見があります。
特に、在校生や保護者の方々、さらに多くの県民の皆様から、校長の判断を支持する意見があることも聞いております。
渕野前校長は、素晴らしい方で、特に、こども達の指導に関しては、妥協を許さず本当に熱心に取り組んでいました。
そんな方が現場を離れることは大変残念でなりませんが、今は、新しい校長のもと、「平塚湘風高校」として、新たな学校づくりに向け全力で取り組んでもらいたいと切に願っております。
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