キックオフ県政2012年 Page1

真夏の電力不足が話題に上がる中、
2012年7月に「再生可能エネルギー法」が全面的に施行されました。
現在、神奈川県では、住宅、公共・民間施設、
メガソーラーの3つの分野で取組を強化しはじめているところです。

「太陽光を中心に進行中のかながわエネルギー構想」

電力の自給自足を目指して

 現在、県として推し進めている構想は、太陽光を中心に再生可能エネルギー等の導入を進め、電力供給量の拡大を図る「創エネ」と電力のピークカットを図る「省エネ」、電力のピークシフトを図る「蓄エネ」の取組を総合的に組み合わせて効率的なエネルギー需給を地域において実現する「かながわスマートエネルギー構想」です。
 この構想を実現するための鍵となるのが太陽光による再生可能エネルギーをどう県内に広めて定着させていくのかにあります。財政状況が厳しい中で住宅用・太陽光発電・導入促進・事業費補助についての現状を見ますと、市町村の補助金の予算額は来年度も本年度と同程度であり、設置件数の大幅な増加につながるのかどうか懸念されています。
 そうした現状の中でまず一番にしていかなければならないことこそ、意識の改革ではないでしょうか。「節電と共に電力を自給自足していこう」といった意識に変えることがまず必要だと感じています。こうした県民の意識が高まることで、現在県が推し進めている「ソーラーバンクシステム(県と参加事業者が協力し、太陽光発電設備をリーズナブルな価格(安価)で、安心して設置していただく新たな取組)」はより形になると思っております。節電をする意識と共に電力を生み出す意識を高め、神奈川のエネルギー政策を着実に進めてまいります。

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2011年11月バスツアーにて見学させていただいた川崎のメガソーラー発電所(浮島太陽光発電所)。その規模は国内最大級を誇り、最大出力は7,000kW。年間の発電電力量は一般家庭2,100軒分の使用電力量に相当する約740万kWhを見込んでいます。